◆ 住宅購入資金と購入後の維持費
■ 住宅購入時に必要なお金
ローンを組んで住宅取得する場合、どれぐらいの自己資金が必要になるでしょう?
よく知られているのは頭金とローン諸費用です。しかし、住宅取得にはこれ以外にもお金が必要になります。しかもそれらは意外と高額なのです。後で「シマッタ!」とならないためにも、事前にしっかりチェックしておきたいところです。例えば4,000万円の物件を取得する場合、次のようなお金が必要になります。
表1 住宅購入時に必要なお金(物件価格4,000万円)
| 項 目 |
目 安 |
例 |
| 頭金 |
物件価格の20% |
800万円 |
| ローン諸費用 |
物件価格の5% |
200万円 |
| 引越費用 |
20万円 |
20万円 |
| 家具・家電購入費 |
150万円 |
150万円 |
| 外溝工事費 |
100〜200万 |
200万円 |
| 余裕資金 |
生活費半年分 |
120万円 |
| 合 計 |
|
1490万円 |
約1,500万円!つまり、頭金やローン諸費用以外にも約500万円ほどの資金が必要になります。これらのお金の中で見落としがちなのが引越費用、家電・家具購入費、外溝工事費、余裕資金の4つです。
- 引越費用
改めて説明する必要はないと思いますが引越する際に必要なお金です。距離や荷物の量にもよりますが20万円ほど予算を計上しておけば大丈夫かと思います。
- 家具・家電購入費
- リビング・ダイニングセット、テレビ、エアコン、カーテン等のお金です。もちろん、現在お使いのものを継続利用することも可能です。しかし、お気に入りの家具でも新居にはミスマッチということもあります。お客様をお通しするリビングに置く家具だけでも新居に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。また、大画面薄型テレビもイメージ作りに重要なアイテムです。
節約のためにテーブルクロスやカバーを使ってお部屋と家具とのコーディネートを楽しんでみるのもよいアイデアです。
- 外溝工事費
- 門や垣根、カーポート、駐車スペースの整備にかかる費用です。建売住宅では物件価格に含まれているケースが多いようですが、注文住宅では別途必要になります。

外観の印象を決定付けるだけにこだわって選びたいところです。また、忘れがちなのが自転車の駐輪スペースです。後でやり直しはきかないため、最初から十分に予算を組んでおきたいところです。
- 余裕資金
- 当面の生活費です。頭金やローン諸費用で全ての貯金を使ってしまっては、不測の事態が起こった場合、家計のやりくりに行き詰ってしまいます。そうならないためにも半年分の生活費は貯金として残しておきたいところです。一ヶ月の生活費が20万円なら、半年分で120万円になります。
<現実には…>
このように住宅購入には頭金、ローン諸費用以外にも多額のお金が必要になります。しっかり金準備をしてから購入に踏み切りたいところです。しかし、私が相談を受けた印象では、ローン諸費用を貯めた段階で住宅購入に踏み切る方も半数ぐらいいらっしゃいます。事前準備も大切ですが、今後の支払いに無理がなければ「欲しいと思った時が買い時」かと思います。
■ 住宅購入後に必要なお金
住宅を取得するとローンの支払い以外にも維持管理費や固定資産税の支払いが必要になります。毎月支払い義務が発生するものや10年毎にまとまったお金が必要になるものまで様々です。これらのお金を考慮して支払計画に無理がないかチェックしたいところです。例えば4,000万円の物件を取得した場合、次のようなお金が必要になります。
表2 住宅購入後に必要なお金(物件価格4,000万円)
| 項 目 |
一戸建て |
マンション |
必要な時期 |
固定資産税
都市計画税 |
築後3年目まで:
10〜15万円
築後4年目から:
20〜30万円 |
築後5年目まで:
10〜15万円
築後6年目から:
20〜30万円 |
毎年 |
| 維持管理費 |
100〜150万円 |
50〜100万円 |
10年毎 |
| 修繕積立金 |
― |
約1万円 |
毎月 |
| 管理費 |
― |
約1.2万円 |
毎月 |
| 駐車料金 |
― |
地域、物件による |
毎月 |
- 固定資産税・都市計画税
- 土地・建物に課せられる税金です。毎年4月中旬から5月に納税通知書が送られてきます。そこに記載されている金額を一括、または年4回の分納により支払います。新築から3年間(マンションは5年間)は本来の税額の半分を収めればよい優遇措置があります。
- 維持管理費
一戸建てでは10年に1度は外壁の補修や水まわりを中心に設備の取替えが必要になります(100〜150万円)。マンションでも10年に一度は水まわりを中心に設備の取替えが必要になります(50〜100万円)。まとまったお金が一度に必要になるだけに計画的に用意する必要があります。
- 修繕積立金
- マンションの共有部分の補修費用を用意するための積立金です。積立金額は物件により異なりますが、国土交通省の発表(2003年度)による平均額は9,066円です。
- 管理費
- 日常の清掃や点検、設備の交換にかかるお金です。費用は物件により異なりますが、国土交通省の発表(2003年度)による平均額は12,565円です。
- 駐車料金
主にマンションで必要になります(物件によっては無料もあり)。郊外なら数千円の負担で済みますが、三大都市圏や利便性の高い地域では1〜3万円ぐらい必要になるケースもあります。
<どちらがお得?>
一戸建てとマンションでは購入後の維持管理に必要なお金は異なります。管理費が必要になる分、マンションの方が購入後の経費はかかるようです。しかし、損得だけでなくどちらに住みたいかで判断すると良いと思います。
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